IBDになったあなたへ
こんにちはこんばんは、ダニエルです。
たまに、とてもつらそうだったり、人生を悲しんでるようなつぶやきがあって、お姉さんは(おばさんでもいいんだけど)胸が苦しくなります。
私は、30歳過ぎてからの発症だったので、その時点で充分に大人でした。
それでも、発症したときは、人生終わった…って気分になったし、3ヵ月くらいは暗闇に落ちたように暗かったです。
夜寝る前になぜか涙が出てきたりしました。
そんな時期もありましたが、UC発症から10年経過した今では、そこまで落ち込むことはなくなりました。
それでも、発症してショックな気持ちは今でも覚えてるし、それが若い頃だと、とってもつらいだろうな、っていうのは容易に想像できます。
そういう人や、かつての自分に届けばいいな、という気持ちを込めて。
1 人生終わったと思うけど、意外と大丈夫
入院しないといけないし(発症したときはたいていそうでは?)、一生治らないと言われるし、食べられるものは制限されるし、最悪ですよね。なぜ、私が?って気分ですよね。
生きている楽しみがほぼ失われたような。
これからの人生に何の希望も見いだせない。
悲しいのは当たりまえ。
だって、一生付き合わなければならない病気になったんだもの。
今は、思う存分、悲しみましょう。
かわいそうだよ、こんな治らない病気になるなんて。
それでも、治療をしていくと、ゆっくりゆっくり身体も心も治っていくものです。
この病気は完全に治ることはないらしいけど、とってもつらい状況から抜け出すことはできる。
身体が元気になると、気持ちも前向きになったりする。
それまでは、焦らずに、素直に悲しめばいいです。
信じられないかもしれないけど、少しずつ明るい気持ちになれるようになってきます。
2 パッと見て病気ではない
この病気は、パッと見ても病気とはわからない。
周囲の人に認識されにくい病気なので、発症して随分たつ私の場合は、寛解期が続いていると、本気で病気のことを忘れてることがある。
食事制限も、もはや無意識になっているから、ただの健康志向の人みたいな。
やたらと脂質を気にしていて、万年ダイエッターみたい。
病気と認知されないことは、私は、けっこうありがたい。病気の深刻さが気持ちのなかで軽減される。
普段は、あんまり病気を気にせず過ごしていたい。
これについては、人によってとらえ方は違うだろうから、周囲の人にもわかってほしい人は、ヘルプマークをつけてみては?
3 仕事のことはちゃんと考えておこう
少し元気になってきたら、仕事について考えてみよう。
この病気だから、ってなれない仕事もあるかもしれないけど、そこまで可能性を制限する病気ではないです。
なんたって、総理大臣になってる人もいるわけだし。
意外と、いろんな職業につける可能性はある。
あと、病気だからこそ、収入源の確保は普通の人以上に真剣に考えておかないといけない。
普通の人より、長期入院する可能性が高いから、それが不利益になりにくい仕事がいいよね(あたりまえか)。
私の経験上、大きな組織だと、いざというとき配置転換もしてもらいやすいので、おすすめです。
4 意外となんでもできる
もっと希望に満ち溢れたことが言えればいいんだけど、それでも、この病気になっても仕事行ったり、友達と会ったり、食事行ったりは普通にできるし、旅行も行けるし、できることはたくさんあるから、そこまで人生捨てたものではないです。
激辛料理の大食いとかはやめておいたほうがいいけど、人生のあらゆる喜びが奪われたわけではない。全然大丈夫。
…どうやって締めればいいか、わからないけど、どんなにつらくても、悲しくても、これからいいこともあるし、大丈夫だよ、ってことです。
でも、無理に元気にしないでね。
つらいときは、つらい、って素直に言えばいい。
それでは。